屋外に設置した防犯カメラの映像を見て感じたこと
私は庭いじりが趣味で、植木や盆栽を楽しむための工具をたくさん庭に置いています。田舎暮らしということもあり、人の良心というのを信じ続けていましたので、ある事件が起きるまでとくにセキュリティ面には力をいれていませんでした。
得体のしれない何者かが侵入してきた恐怖
神奈川県川崎市の閑静な住宅街に住んでおりまして、近所にも顔見知りが多いので安心していたのですが、ある日長年使っていた愛着のある工具がなくなってしまったのです。最初はどこかに落としたのだろうと気に留めていませんでしたが、数日後別の鎌がなくなっていました。さすがに違和感を覚えて庭を手当たり次第調べると、見たこともない靴の裏の足跡が残されていました。それを見たときの恐怖心は一生忘れることができません。鎌というのは人を傷つけることもできる道具なので生きた心地がしませんでした。そこで屋外に防犯カメラを設置することに決めたのです。効果はすぐにありました。防犯カメラに収められた映像が証拠能力を発揮して、若い青年が住居侵入と窃盗の容疑で逮捕されました。ようやく安心して暮らせる日々を取り戻すことができました。今も設置してあるのでそれが心理的な負担を取り除いていくれて、平穏でいられるのだと思います。
屋外に防犯カメラを設置しなければならない世の中を、悲しく思うこともできます。しかし、そのおかげで捕まった青年がこれから先、人の道を外れないように生きるきっかけになるかもしれません。犯罪を未然に防ぐという意味でも理想論だけではいけないのだと痛感した次第です。